平和人権教育を実施しました
令和4年12月19日(月)、埼玉新聞社の吉田俊一様をお招きし、「報道現場から見る人権~YouTubeと令和とホームレスと~」というタイトルで講演していただきました。
最初に、自己紹介がわりに埼玉新聞社の令和改元についての報道をめぐる動きを紹介したテレビ番組の映像を見せていただき、吉田様の「伝える」という思いを強く感じました。
基本的人権には3つの柱(「平等権」「自由権」「社会権」)がありますが、その中で今回は「社会権」に的を絞って講演をしていただきました。講演内容は次の3点でした。1点目は、日本に基本的人権はどのような流れでできたのかという歴史的な背景、2点目はネット上で大きく叩かれていた、ある著名人の生活保護受給者批判が「いじめの構造」と似ているという話。3点目は吉田様が特に力を入れて取材してきた熊谷で起きた殺人事件の背景の話。報道の現場での徹底的な取材により、実事件の背景や原因を追究する過程を、詳細に説明していただきました。ネットに書き込まれたホームレスや生活保護受給者の人権を蔑ろにするような発言に対する反応や、衝撃的な事件を起こした少年たちの心の闇を明らかにすることで、我々の人権意識を問うような内容でした。
学校や家庭、それぞれが抱える様々な問題について、「親同士、親と子、親と教師、教師同士、問題は関係性にこそある」という言葉が印象的でした。
生徒たちは配布された資料にメモを取りながら、熱心に話を聞いていました。
最後に質疑応答が行われ、「記事の元ネタは、どのように手に入れるのか」という生徒からの質問に、丁寧にお答えをいただきました。